恵比寿映像祭2024では、「月へ行く方法」という命題を、写真や映像を主とした様々な表現によってひも解き、アーティストだけでなく、そこに参加する観客とともに考えていく試みを行います。歴史的作品から現代作品まで、異なる角度からイメージの可能性を探ります。 *総合テーマは、土屋信子「30 Ways To Go To The Moon/月へ行く30の方法」展(2018年)のタイトルより引用 2階展示室では、東京都写真美術館のコレクションを含む、多様な社会的・文化的背景を持った作家たちの映像、写真、資料などを展観し、そこから導かれる集合的知性によって我々の未来の在り方を探ります。また展示室の中央では、連日、パフォーマンス、トーク、ディスカッション、ワークショップなどのプログラムを行い、作家と来場者がコミュニケーションを交わし、ともに思考を重ねていく場を生み出していきます。ひとりひとりが出来事の目撃者や体験者となることで、記録の装置(メディア)、記憶の図鑑となるような鑑賞体験を目指します。 地下1階展示室は、科学や理論では解明しきれない未知なる可能性や思考を示唆する作品やプロジェクトを紹介します。2階を集合知的な空間とするならば、地下1階は、その集合知から学びながらも、さらなる想像力によって飛躍する果てしない未来への旅のスタート地点と言えるかもしれません。