公開日:2024年4月25日

週末見たい展覧会5選。民藝、版画の青春、会田誠の個展など【2024年4月第5週】

毎週更新。TABが取材した展覧会や、編集部が注目する展覧会をピックアップ。今週は民藝、版画の青春、原美術館 ARC、『ISSEY MIYAKE 三宅一生』刊行記念展、会田誠の個展の5つ

左上から、「民藝 MINGEI─美は暮らしのなかにある」(世田谷美術館)、「版画の青春 小野忠重と版画運動 ―激動の1930-40年代を版画に刻んだ若者たち―」(町田市立国際版画美術館)、「日本のまんなかでアートをさけんでみる」(原美術館 ARC 撮影:木暮伸也 © YAYOI KUSAMA)、会田誠 「《混浴図》への道」(Gallery Restaurant 舞台裏 撮影:宮島径 ©️ AIDA Makoto Courtesy of Mizuma Art Gallery)

民藝 MINGEI─美は暮らしのなかにある(世田谷美術館)

本展は、民藝を「衣・食・住」をテーマにひも解く企画。産地やそこで働く作り手も紹介しつつ、暮らしで用いられてきた民藝品が約130件公開される。現在の民藝ブームに大きく寄与してきたテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)によるインスタレーションにも注目だ。フォトレポートはこちら。展覧会の詳しい内容は、大阪会場での佐々風太によるレビューをチェック。

会場:世田谷美術館
会期:4月24日〜6月30日

版画の青春 小野忠重と版画運動 ―激動の1930-40年代を版画に刻んだ若者たち―(町田市立国際版画美術館、東京)

本展は1930-40年代に活動した「新版画集団」と「造型版画協会」による版画運動を、リーダーであった小野忠重の旧蔵品を中心に据え、紹介する企画。出展作品は約300点。明治の終わりに登場したばかりだった版画表現が、いかなる「青春期」を迎えたのか探る。展示の詳細は水沢勉によるレビューをチェック。

会場:町田市立国際版画美術館
会期:3月16日〜5月19日

会田誠 「《混浴図》への道」(Gallery Restaurant 舞台裏、東京)

麻布台ヒルズのGallery & Restaurant 舞台裏では先週末、会田誠の個展が開幕。会田は近年、インスタレーションや映像作品を続けて制作していたが、本展では新作の絵画を発表。シミュレーショニズムを思わせる作品が公開される。

会場:Gallery Restaurant 舞台裏
会期:4月20日〜5月19日

日本のまんなかでアートをさけんでみる(原美術館 ARC、群馬)

群馬県渋川市に所在する原美術館 ARCでは、春夏期の展覧会が開催中。渋川市が「日本のまんなか」と称することを着想に、「中心」を問う企画が展開される。展示作品は、原美術館コレクションと原六郎コレクションが中心だ。

会場:原美術館 ARC
会期:3月16日〜9月8日
ミューぽんで100円OFF!(3名まで割引)

『ISSEY MIYAKE 三宅一生』刊行記念展(21_21 DESIGN SIGHT、東京)

本展は、ドイツの出版社TASCHENから『ISSEY MIYAKE 三宅一生』が刊行されることを記念した企画。同書の表紙を飾った衣服作品《リズム・プリーツ》や、本作をアーヴィング・ペンが撮影、田中一光がグラフィックデザインを担当したポスターなどが展示される。

会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:4月22日〜4月29日

浅見悠吾

浅見悠吾

1999年、千葉県生まれ。2021〜23年、Tokyo Art Beat エディトリアルインターン。東京工業大学大学院社会・人間科学コース在籍(伊藤亜紗研究室)。フランス・パリ在住。