公開日:2025年1月25日

奈良美智ら青森に縁のあるアーティストが表参道に集結。「Made in 青森 −自然と歴史の交差点」がOMOTESANDO CROSSING PARKで2月24日まで開催中

キュレーターを務めるのは木村絵理子(弘前れんが倉庫美術館館長)。会期は1月24日〜2月24日

会場風景 撮影:編集部(ハイスありな)

表参道のOMOTESANDO CROSSING PARKにて、1月24日より「Made in 青森 ―自然と歴史の交差点」が開催中だ。会期は2月24日まで。主催のanonymous art projectは、8月には同所で滋賀にゆかりのあるアーティストが集う展覧会「Made in Shiga|Deep Japan Contemporary」を開催。本展の青森は、滋賀に続く第二弾となる。

外観 撮影:編集部
会場風景より、岩根愛《The Spring River》(2025) 撮影:編集部(ハイスありな)

今回キュレーターを務めるのは、弘前れんが倉庫美術館館長の木村絵理子。青森県出身や在住、あるいは青森で制作を行うアーティストたちによる作品を通じて、本州最北端の地が持つ自然の豊かさと歴史の奥深さが、現代アートにどのように息づいているかを紹介する。

会場風景より、岩根愛《発ちあがる》(2024) 撮影:編集部(ハイスありな)
会場風景 撮影:編集部(ハイスありな)

青森は、雄大な自然と長い歴史が織りなす独自の文化を持つ土地。日本最古の土器が発見された三内丸山遺跡をはじめとする縄文遺跡群があり、太古から続く人々の営みが息づいている。また、厳しい冬の風景や、海と山が織り成す景色といった豊かな自然は、アーティストにとって創作のインスピレーションを与える源となってきた。さらに、北海道やロシアといった、日本各地や世界とつながる文化的な交差点としての役割を果たしてきた。

会場風景より、桝本佳⼦の作品 撮影:編集部(ハイスありな)
会場風景より、田附勝の作品 撮影:編集部(ハイスありな)

21世紀に入り、青森県内では現代アートの発信拠点が次々と誕生し、「青森5館」として知られる美術館群がアートを通じた新たな地域の魅力を発信。本展は、こうした青森の独自の文化的背景を体現するアーティストたちの作品を一堂に集め、東京の中心地である表参道で展開する試みとなる。

会場風景より、工藤麻紀子の作品 撮影:編集部(ハイスありな)
会場風景より、蜷川実花展 with EiM《Fading into the Silence》(2025)

出品作家は、岩根愛、工藤麻紀子、小林エリカ、⽥附勝、奈良美智、蜷川実花展 with EiM、桝本佳⼦、三村紗瑛⼦、吉田真也、L PACK. ら。

都内で青森に着目した現代アート展が開かれる貴重な機会。ぜひ訪れてほしい。

内覧会の様子。左から奈良美智、木村絵理子 撮影:編集部

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