表参道のOMOTESANDO CROSSING PARKにて、1月24日より「Made in 青森 ―自然と歴史の交差点」が開催中だ。会期は2月24日まで。主催のanonymous art projectは、8月には同所で滋賀にゆかりのあるアーティストが集う展覧会「Made in Shiga|Deep Japan Contemporary」を開催。本展の青森は、滋賀に続く第二弾となる。
今回キュレーターを務めるのは、弘前れんが倉庫美術館館長の木村絵理子。青森県出身や在住、あるいは青森で制作を行うアーティストたちによる作品を通じて、本州最北端の地が持つ自然の豊かさと歴史の奥深さが、現代アートにどのように息づいているかを紹介する。
青森は、雄大な自然と長い歴史が織りなす独自の文化を持つ土地。日本最古の土器が発見された三内丸山遺跡をはじめとする縄文遺跡群があり、太古から続く人々の営みが息づいている。また、厳しい冬の風景や、海と山が織り成す景色といった豊かな自然は、アーティストにとって創作のインスピレーションを与える源となってきた。さらに、北海道やロシアといった、日本各地や世界とつながる文化的な交差点としての役割を果たしてきた。
21世紀に入り、青森県内では現代アートの発信拠点が次々と誕生し、「青森5館」として知られる美術館群がアートを通じた新たな地域の魅力を発信。本展は、こうした青森の独自の文化的背景を体現するアーティストたちの作品を一堂に集め、東京の中心地である表参道で展開する試みとなる。
出品作家は、岩根愛、工藤麻紀子、小林エリカ、⽥附勝、奈良美智、蜷川実花展 with EiM、桝本佳⼦、三村紗瑛⼦、吉田真也、L PACK. ら。
都内で青森に着目した現代アート展が開かれる貴重な機会。ぜひ訪れてほしい。