台湾最大のアートフェア「ART TAIPEI」。30年目を迎える2023年は、10月19日から10月23日の期間、台北世界貿易中心 (Taipei World Trade Center)のExhibition Hall 1で開催する(19日はVIPのみ入場可能)。新型コロナウイルスによるパンデミックを経て、過去最大規模となる本年は、台湾のギャラリー77軒、海外ギャラリー68軒、計145のギャラリーが参加する。日本からは小山登美夫ギャラリー、 TEZUKAYAMA GALLERY、LEESAYAなどがラインナップに入っている。
2023年のART TAIPEIにはギャラリーブース以外にも見どころがたくさんある。フェアを主催する中華民国画廊協会会長のオリバー・チャンは、「オリエンタル・ムーブメント」というコンセプトを打ち出し、水墨画を新鮮な視点で魅せる特別展ブース「ART ASSETS X ESG - MASTERING INK」を設ける。台湾のコンテンポラリーキュレーターブランド「bísút」がキュレーションする。
台湾の先住民族アーティストにフォーカスを当てるブース「原住民族藝術特區」もある。mt.projectのアート・ディレクターであり、キュレーターの林伊和がアドバイザーに入り、LIANG Galleryがキュレーションする。ミレイ・マヴァリウ、イミン・マヴァリウ、ラベイ・エヨン、ユマ・タル、アルアイ・カウマカンといったアーティストの作品が展示される。
今回、Tokyo Art Beatはメディアパートナーとして日本と台湾のアートシーンを交差させるスペシャルプログラムをオーガナイズする。Jut Art Museum館長・黃姍姍と横浜美術館館長・蔵屋美香、東京都現代美術館学芸員・崔敬華、Tokyo Art Beatブランドディレクターの田原新司郎による、台湾と日本の現代アートシーンを比較議論するレクチャーを10月21日15:30から17:00(台湾現地時間)で開催する。予約はこちらから。Tokyo Art BeatのInstagramアカウントではライブストリーミングも行う予定だ。
台湾のアートマーケットシーンと台湾ならではの特別展示、トークと充実の内容になる予定だ。日本から現地にお越しいただきたい。