アジアと九州に焦点を当てる「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」が9月20日~22日開催。約100のギャラリーが集結する

会期は9月20日~22日の3日間。国内外から約100の出展者が選りすぐりの作品を紹介し「アジア」と「九州」のアーティストにフォーカスする。

会場風景 撮影:編集部

アジアがコンセプトのアートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」(AFAF2024)が、大相撲九州場所の会場として知られる福岡国際センターで開催される。会期は9月20日~22日の3日間。

9回目となる本年は、AFAF2024を日本とアジア諸国が交流する大きな“アジア”ととらえ、アジアのアーティストを紹介するギャラリーを中心に、アジア諸国との人流・物流の拠点として多様性を育みながら発展を続ける福岡のアートフェアの魅力と熱気を発信していく。

会場風景
YUMEKOUBOU GALLERYブース風景。中島麦のソロショー

アートフェアとして国内最大規模となる、5000平米超の展示面積を持つ福岡国際センターに、特性を活かした2フロアの立体的なブースを構成。個性豊かなギャラリーが集まる「Galleries」、企業・学校等の団体による「Collaboration」 など、国内外から約100の出展者が選りすぐりの作品を紹介し「アジア」と「九州」のアーティストにフォーカスする。

エコ・ヌグロホ Festival of Life 2023 刺繍絵画 184×133cm ©Eko Nugroho

初の試みとして、アジアと福岡で活躍する二人のアーティストに焦点を当てる。アジアからは、インドネシアを代表するアーティストであり、福岡アジア美術館アーティスト・イン・レジデンスの2024年度招聘作家で、10月20日までアートフロントギャラリーで個展を開催中のエコ・ヌグロホ(Eko Nugroho)、福岡からは第2回福岡アートアワード市長賞を受賞した福岡を拠点に活動するアーティスト、ソー・ソウエン(Soh Souen)を紹介する。 会場では特別ブース「AFAF Feature」で二人の作品を展示し、グッズ販売も行われる。

ソー・ソウエン Holding #2 2024 フォトアクリル 28×42cm
Gallery Soapのブース。福岡在住のアーティスト、鎌田友介とソー・ソウエンを紹介する。


また、AFAF2024 スペシャルアドバイザーをつとめる世界的なアートコレクター宮津大輔がアジアのアーティストの作品をキュレーションして展示する「Leading Asia」では、「Never Ending Story(終わりなき物語)」をテーマに、アジアを代表するギャラリーから多様な作品を展示する。シンガポール・ビエンナーレを皮切りに、アジア各国の展覧会へ参加するタイの広木兼太郎、環境問題に取り組むカンボジアのコン・シデン(Kong Siden)、ディアスポラをテーマにダッカ・アート・サミットなどで作品を発表するマレーシアのガン・チン・リー(Gan Chin Lee)といった注目作家の作品が約12点展示。

会場風景より、タイのアーティスト ファナパスト・タイチャメールコール《The Realms of Possibility》

2回目の出展となる台湾のギャラリーYIRI ARTSディレクターのオートン・ファン (Orton Huang)にART FAIR ASIA FUKUOKAについて話を聞いた。

福岡の訪問客は東京や大阪とは違う印象を受けています。フェアなので作品の販売は大切ですが、アーティストの紹介に主眼を置いて参加しています。

今回、熊本在住の丸尾康弘、難波多輝子を紹介しています。二人が住まう熊本を訪れ、対話を重ねた結果二人の作品を展示することに決めました。丸尾さん、難波さんの勇気を持って未来に生きていく姿勢が福岡のアートへの情熱と重なり、選びました。

YIRI ARTSディレクターのオートン・ファン (Orton Huang)
会場風景より、難波多輝子《とおいひ(3)》(2024)

その他、パブロ・ピカソアンリ・マティス田中敦子などの評価の確立したアーティストの名品を集めた「AFAF Masters」 や、九州最大のウイスキーの祭典「ウイスキートーク福岡」と連携し、戦後の日本美術史に大きな足跡を遺した福岡の巨匠・野見山暁治と、120年以上の歴史を持つスコッチウイスキーであるグレンマレイがコラボレーションしたプライベートボトルも、Barブース・Art Bar by Whisky Talk Fukuokaにて数量限定で販売中。

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